スポーツメディカルセンターの挑戦

2023年12月、島根大学医学部附属病院スポーツメディカルセンターは、「アスリートを守ること」を使命として設立されました。
ここでいうアスリートとは、プロ選手に限らず、年齢や性別を問わずスポーツに親しむすべての皆様を指しています。
私たちは特に、小学生から高校生までの子どもたちへのケアを重要視しています。
スポーツ界の未来を担う子どもたちが、ケガを理由に夢を諦めることのないよう、全力でサポートしていきたいと考えています。
現代では、オリンピックをはじめとする多くのスポーツイベントが開催され、スポーツは日常生活の一部として広く浸透しています。
スポーツに打ち込むことで得られるのは、肉体的な成長だけではありません。
仲間との出会いやさまざまな経験を通じて、人生がより豊かに彩られていくと信じています。
そして、全力でプレーする姿、勝利の笑顔、悔し涙──それらは観る人の心を動かし、感動や興奮を生み出します。
これこそがスポーツの素晴らしさであり、大きな魅力です。
しかしながら、スポーツに真剣に取り組むことには、心身への負担やケガのリスクが伴います。
たった一度のケガで競技人生が絶たれることもあれば、目標としていた大会に出場できなくなることもあります。
過酷な練習によって心に傷を負うこともあるでしょう。そこには、笑顔はありません。
だからこそ、私はスポーツの素晴らしさを心から信じているからこそ、その負の側面をできる限り減らしたいと願っています。
スポーツに打ち込む子どもたちが、笑顔でプレーする姿を見るのが何よりも嬉しいのです。
誰もが目標に向かって、健やかに努力を続けられる環境を整えたいのです。そのような想いから、スポーツに関わる心身の悩みを気軽に相談できる診療センターを立ち上げました。「スポーツメディカルセンター」という名称は少し堅苦しく感じられるかもしれませんが、診療対象は競技レベルや年齢を問いません。どなたでもお気軽にご利用ください。
スポーツを愛する皆さまとお会いできることを、スタッフ一同、心より楽しみにしております。

スポーツメディカルセンターの挑戦

2023年12月、島根大学医学部附属病院スポーツメディカルセンターは、「アスリートを守ること」を使命として設立されました。
ここでいうアスリートとは、プロ選手に限らず、年齢や性別を問わずスポーツに親しむすべての皆様を指しています。
私たちは特に、小学生から高校生までの子どもたちへのケアを重要視しています。
スポーツ界の未来を担う子どもたちが、ケガを理由に夢を諦めることのないよう、全力でサポートしていきたいと考えています。
現代では、オリンピックをはじめとする多くのスポーツイベントが開催され、スポーツは日常生活の一部として広く浸透しています。
スポーツに打ち込むことで得られるのは、肉体的な成長だけではありません。
仲間との出会いやさまざまな経験を通じて、人生がより豊かに彩られていくと信じています。
そして、全力でプレーする姿、勝利の笑顔、悔し涙──それらは観る人の心を動かし、感動や興奮を生み出します。
これこそがスポーツの素晴らしさであり、大きな魅力です。
しかしながら、スポーツに真剣に取り組むことには、心身への負担やケガのリスクが伴います。
たった一度のケガで競技人生が絶たれることもあれば、目標としていた大会に出場できなくなることもあります。
過酷な練習によって心に傷を負うこともあるでしょう。そこには、笑顔はありません。
だからこそ、私はスポーツの素晴らしさを心から信じているからこそ、その負の側面をできる限り減らしたいと願っています。
スポーツに打ち込む子どもたちが、笑顔でプレーする姿を見るのが何よりも嬉しいのです。
誰もが目標に向かって、健やかに努力を続けられる環境を整えたいのです。そのような想いから、スポーツに関わる心身の悩みを気軽に相談できる診療センターを立ち上げました。「スポーツメディカルセンター」という名称は少し堅苦しく感じられるかもしれませんが、診療対象は競技レベルや年齢を問いません。どなたでもお気軽にご利用ください。
スポーツを愛する皆さまとお会いできることを、スタッフ一同、心より楽しみにしております。

当センターでは、スポーツによって生じるあらゆるケガや疾病を診療対象としています。 膝靭帯損傷、足関節捻挫、肩関節脱臼といったスポーツ外傷から、オスグッド・シュラッター病、野球肘、疲労骨折などのスポーツ障害、さらにスポーツ貧血やスポーツによる月経異常といった内科的問題まで、幅広く対応しています。
また、競技レベルに関わらず、スポーツ活動に起因するケガや疾病であれば、どなたでも受診可能です。
当センターが考えるアスリート治療の目標は、損傷部位の治癒にとどまらず、競技への復帰、そして高いパフォーマンスの獲得です。
そのため、損傷部位だけでなく、全身の身体機能、栄養状態、精神面などを含めた総合的なケアが求められます。
当センターでは、多職種による「チーム医療」を実践し、スポーツ選手の診療にあたっています。
さらに、診療以外にも、地域に出向いての講習会や、野球肘検診などのメディカルチェックも実施しています。

「アスリートを守る」
みんなが思い切りスポーツができるように。
そして子どもたちの未来を、
みんなで守っていけるように。
私たちはスポーツに挑む人たちを支え続けます。

「スポーツ医」という言葉を聞いたことがありますでしょうか?スポーツでケガを負った際には一般的に「整形外科医」が診療しますが、何が違うのでしょうか。
一般的な整形外科の診療では、損傷した解剖学的構造物を修復することが目的です。 すなわち、骨折や靭帯損傷に対してギプスで固定したり、必要に応じて手術をしたりして治療していきます。 ただし損傷が修復できたとしても、安静期間のうちに筋力や持久力が低下してしまってはスポーツに復帰することはできません。 一方でスポーツ医による診療では、怪我を治すのはもちろんのこと、スポーツ復帰を目指してパフォーマンスを元に戻す、あるいはさらに向上させることを目的としています。 早く復帰したいというスポーツ選手の気持ちに寄り添い、復帰するためにはどうしたらいいかを第一に考え、最も適した治療方法を選択します。 当センターは「整形外科医」かつ「スポーツ医」のスタッフが中心となって診療を担い、一般的な整形外科よりもよりスポーツに特化した診療を提供する施設なのです。

「スピード」は、アスリートを診療するうえで非常に重要なキーワードです。 ケガをしてから病院を受診するまで、そして受診してから診断がつくまでの速さは、治癒までの期間、すなわち「競技復帰までのスピード」に直結します。 アスリートには目標とする試合や大会がありますが、ケガによってその機会を失ったり、十分な準備ができなかったりすることは避けなければなりません。 そのために「スピード」が持つ意味は非常に大きいのです。 そこで、私たちは次の3つを掲げています。

①受診の際に紹介状は不要です
通常、高次医療機関を受診する際にはまず近隣の医療機関を受診し、診療情報提供書(紹介状)をもらってから予約を取る必要があります。しかし、この手順を踏むことで受診が遅れ、診断・治療の開始も遅れ、結果として競技復帰も遅れてしまうことがあります。
当センターでは、必要な方が迅速に医療を受けられるように、紹介状なしでの受診を可能としています。電話1本で受診の申し込みができ、最短で当日の診療も可能な体制を整えています。スポーツに打ち込む皆さんが、一日でも早く笑顔でプレーできるよう、私たちが全力でサポートします。

②当日MRI検査が可能です。
スポーツによるケガにはさまざまな種類がありますが、靭帯や腱といった軟部組織や軟骨はレントゲンでは確認できないため、MRI検査が必要となります。 また、疲労骨折の診断にもMRIは有用であり、スポーツ診療において欠かせない検査です。 早期診断は早期復帰の第一歩です。 そのため、迅速な画像検査の実施はアスリートの診療において非常に重要です。 通常、MRI検査は事前予約が必要ですが、当センターでは放射線部の協力により、受診当日にMRI検査を受けることが可能です。 これにより、早期診断だけでなく、重症度の把握もできるため、どの程度の負荷をかけてよいか、復帰時期の目安もある程度判断できます。 なお、MRI検査の実施適否は医師が判断し、患者さんと相談のうえで決定しますので、すべての方に実施されるわけではありません。

③専門的なアスレティックリハビリテーション
スポーツ診療においては、早期の復帰、再発予防、そしてパフォーマンス向上を目的としたリハビリテーション(アスレティックリハビリテーション)が非常に重要です。 スポーツに起因する外傷や障害には必ず原因があります。 その原因は、筋力不足、柔軟性の低下、フォームの不良などさまざまです。 競技に復帰できても、原因が改善されていなければ、同じケガを繰り返すリスクがあります。 当センターでは、患者さんのフォームや関節の動きを観察し、原因を探ることを重視しています。 これはスポーツ医や、アスレティックリハビリテーションを専門とする理学療法士の得意分野です。 また、当センターには日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーが4名在籍しており、スポーツによるケガと復帰に関する専門知識を備えたスタッフが揃っています。